こんにちは! スポーツメンタルコーチ 増田良子です。
私は主にアスリートのお子さんを支える保護者の方々のサポートを行っております。
また、部活動などの団体競技のサポートも発達段階に応じて行っております。
「失敗したらどうしよう」
そう感じて、子どもが挑戦をためらう場面、ありませんか?
それを克服するために親ができる方法のひとつが「自分の失敗談を語ること」です。
今回は、心理学の視点も交えながら、親が失敗談を語ることがなぜ子どもの成長にとって大切なのかを掘り下げてご紹介します。
思春期にも効く親子の会話術のひとつなので、ぜひ日常に取り入れてみてください。
なぜ失敗談を話すといいのか
「失敗=安心」を伝える最も身近な方法
子どもにとって、親は何でもできる「最強の大人」のように映っています。
だからこそ、その親が「うまくいかなかったことがある」と話すことで、「失敗しても大丈夫なんだ」という安心感が生まれます。
たとえば
「小学生のとき、逆上がりが全然できなかった」
「本番でセリフを忘れてしまったことがある」
このような話は、子どもにとって“自分と同じ目線”で語られているように感じられ、「苦手があってもいい」「自分にもできるかも」と思えるきっかけになります。
心理学では、親の経験を素直に語ることが子どもに安心感と共感を生み出し、挑戦への心理的ハードルを下げることがわかっています。
親子の信頼を深める“自己開示”とは
自分の過去を話すことは、子どもへのギフト
「自己開示の相互性」という言葉をご存じですか?
これは、相手が自分を開いてくれることで、こちらも安心して心を開けるという心理的法則。
つまり、親が自分の失敗や恥ずかしかったことを話すと、子どもも「話していいんだ」と感じるようになるのです。
- 友達とのすれ違い
- スポーツでのミス
- 恥ずかしかったけど笑える出来事
こういった話は、子どもの感情とつながるきっかけになります。
「一緒に悔しい気持ちを共有できる人がいる」
この感覚が、家庭を安全基地にする力になります。
子どもの年齢に合った伝え方のコツ
年齢に合わせて「イメージできる話」を
子どもに伝わる話にするには、年齢に応じて話のスケールや内容を調整することが大切です。
▼ 幼児〜低学年
- できなかったこと・泣いたこと・怖かったことなど、感情の動きが伝わる話
- 短く・具体的に・オチがあると◎
▼ 小学生中学年〜高学年
- 勇気を出したこと・失敗しても続けたこと・後悔したけど学びになった話
- 子ども自身の経験と重ね合わせやすくなる
▼ 思春期〜高校生
- 親がどんな悩みを抱えていたか
- 今の自分につながっている話(リアルさ+乗り越えの視点)
大事なのは、「親も完全じゃなかった」ことを自然体で見せること。
それだけで子どもは、自分も完璧じゃなくていいと気づきます。
失敗談を話せない親御さんへ
「失敗=恥ずかしい」その思い込みが、子どもにも伝わっているかも
「なんだか恥ずかしくて話せない」
「子どもに弱いところは見せたくない」
そんな方もいると思います。
でも、もしかしたらそれは、親御さん自身が「失敗してはいけない」と思い込んで育ってきたからかもしれません。
子どもが失敗する前に手を出したり、先回りして解決したくなるのは、失敗を避けるべきものとして捉えているサインでもあります。
でも実は、子どもに失敗談を話すことは、自分の中にあった未処理の感情と向き合う機会にもなるんです。
「今話してみたら、案外笑えるかもしれない」
そう思える失敗が、ひとつでもあるなら、それを親子の会話の種に変えてみてください。
まとめ|親の「語る勇気」が子どもの挑戦する力になる
- 親の失敗談は、子どもに「挑戦してもいい」と思わせる力を持っています。
- 自己開示は、親子の信頼関係を深める最良の方法でもあります。
- 年齢に応じて内容を工夫すれば、子どもにとってリアルで届く学びになります。
- 失敗を語ることで、あなた自身の心も軽くなっていきます。
✅ 今日の小さな一歩
夕飯のときに、あなたの“ちょっと恥ずかしかった話”を1つだけ話してみてください。
子どもは目をまんまるにして、「えっ?ほんとに!?」と興味津々で聞いてくれるはずです。
失敗談を聞くと「親も失敗する。じゃあ、自分も大丈夫かも」と自然と心の中で思えるようになります。
スポーツメンタルコーチング
スポーツメンタルコーチ 増田良子は主にアスリートの保護者や、子育て中のお母さんたちへのコーチングを、保育士としての経験や脳科学、心理学に基づいて行っています。

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